衆議院選挙2014 小選挙区予想
各小選挙区の情勢を予測
12選挙区ある北海道ブロック
前回は自民11勝、公明1勝と自公が制した。
自民は5区の町村信孝元官房長官と7区の伊藤良孝氏以外は、軒並み民主候補との接戦になりそうだ。
東北ブロック
青森2区は政治資金収支報告書の操作疑惑を受けている江渡聡徳防衛相(自民)。
大票田の十和田市出身で、民主党が政権交代を果たした逆風の2009年衆院選でも、民主候補に2万票以上の差をつける圧勝だっただけに今回も優勢。不戦勝もありうる。
小沢王国と呼ばれた岩手県だが、小沢氏の側近、生活の畑浩治氏(岩手2区)は苦戦。
15回連続当選の小沢氏(同4区)も、これまで最も厳しい戦いを強いられそうだ。
秋田1区は民主党を離党し昨春の秋田市長選に出馬し落選した寺田学元首相補佐官が、フットワーク軽く民主党に復帰。
冨樫博之氏(自民)を再び相対する。
山形3区は自民の加藤紘一元幹事長の三女・鮎子氏が国政初挑戦。
前回、父が負けた阿部寿一氏(無所属)と戦う。雪辱なるか?
北関東ブロックの注目は
栃木に2区。自民の西川公也農水相に、前回比例復活当選を果たした民主の福田昭夫、
みんなの柏倉祐司の2氏が挑む。
週刊誌などでスキャンダル報道されている西川氏は劣勢だという。
栃木3区の渡辺喜美氏(みんな)は父美智雄氏の地盤を引き継ぎ、6回連続当選。だが、今回はDHCからの8億円借金問題もあり、逆風だ。
同じ栃木県選出で、自民の茂木敏充選対委員長は渡辺氏と犬猿の仲。
絶対に渡辺氏を落としてやると息巻いているとか。
埼玉1区と同5区は民主が共に優勢。
神奈川4区のみんなの浅尾慶一郎代表、同8区の維新の江田憲司共同代表も優勢だ。
東京ブロック
東京的1区は民主の海江田万里代表と自民の山田美樹氏が大接戦。
同12区の太田昭宏国土交通省(公明)は2009年の選挙では民主(当時。現生活)の青木愛氏に苦杯をなめたが、今回は圧勝する勢い。
消費増税から逃げた安倍首相は歴代最低の総理だと声を上げる民主の菅直人元首相。18区で苦戦している。
北信越ブロック
北信越の新潟5区は民主の田中真紀子前文部科学相が劣勢だ。
本家・真紀子さんを横目に、もう1人の真紀子さんこと、同4区の菊田真紀子氏(民主)は奮闘中。
長野3区は前回民主の新人で唯一当選した寺島義幸氏が再び、自民の木内均、維新の井出庸生氏の挑戦を受けることになりそうだ。連勝なるか?
東海ブロック
岐阜4区は次世代の藤井孝男元運輸相(元自民)の立候補が取りざたされている。
かつてコスタリカ式を組んでいた自民の金子一義元国交相との因縁の対決、再びか。
静岡4区の望月義夫環境相は政治資金収支報告書の記載を亡き妻のせいにして頭を下げたが、選挙は盤石のようだ。
民主王国の愛知県。
愛知1区は河村たかし名古屋市長のかつての地盤で一時、出馬に色気見せたが、今回は見送る方向。
同14区の自民・今枝宗一郎氏は今月24日に予定通り、自身の結婚式をする。
今さら延期できないと事務所スタッフ。選挙にも勝ち二重の喜びとなるか?
近畿ブロック。
京都1区は御年76歳の伊吹文明衆院議員がまだまだ健在。
だが、自民党内には当選したらもう4年間、議長をやらせろと要求してくるのではないかという戦々恐々。
大阪ブロック
前回、維新は公明の候補者が出馬する府内4選挙区の擁立を見送った。
ところが公明が都構想に反対したことに維新の橋本徹代表は激怒。
約束違反だ。宗教の前に人の道があると痛烈に批判し、4選挙区に刺客を出すことを決めた。
橋本氏は自身の出馬までににおわせているが、現職の大阪市長であり都構想も抱えているので、出馬はタダの脅しではないか。
維新の候補はみんな善戦するだろうが、前回ほどの勢いがなくどこまで勝ちきれるか。
同11区は参院議員議から衆院への鞍替えに意欲を見せる自民の佐藤ゆかり氏が浮上。
同区の民主・平野博文元官房長官は苦戦。
兵庫は維新の勢いがあまり及ばない自民王国。前回比例復活当選し、みんなの党から維新に鞍替えした兵庫1区の井坂信彦氏は勝利なるか。
奈良1区。民主の馬渕澄夫選対委員長は11月上旬の党情勢調査で、自民候補とほぼ互角。筋骨隆々の馬渕氏も、さすがに青ざめたという。
自民、二階王国と言われる和歌山。
1区と2区は野党候補が善戦している。
中国ブロック
注目は広島6区、12回連続当選の無所属・亀井静香氏に、元自民県議の小島敏文氏が再び挑む。
かつて代表を務めた国民新党は消滅し、最近は組織の運動量も低下しているだけに、接戦となりそうだ。
四国ブロック。
民主の仙谷由人元官房長官が師弟関係にある仁木博文氏を徳島新2区にし、同1区から出馬出馬する方向。
九州ブロック
福岡は11区すべてで自民が勝つこともありえそうだ。
佐賀新1区は接戦。
同新2区には古川康佐賀県知事が自民から出馬する見通し。
沖縄2区は社民の照屋寛徳氏が優勢だ。
全体的には野党の準備不足が目立ち、今のところ安倍首相の解散戦略は成功だ。
しかし、先週末側近中の側近、古屋圭司前拉致担当相が県連会長を務める自民党岐阜県連が突如、反旗を翻した。解散は国民の事を考えない党利党略。政治空白を作るるべきではないと決議。
首相を公然と批判した。政界もも選挙も一寸先は闇。今後の展開はいかに。
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